生きている伝説

これ、読めませんよね?
小さい字で振り仮名は付いているけど。
DSCN0643.JPG
沖縄の地名は読み方が難しいものが多いけれど、これは地名ではありません。
君南平殿内と書いて、チンベードゥンチと読む。
ちんべー様のお屋敷、という意味です。こんな建物です。
DSCN0642.JPG
内部の様子です。
外の石灯籠といい、神社みたいですね。
まあ沖縄神道の神社と言えないこともないですが。
DSCN0644.JPG
チンベーってなんなの、という話ですが、これはけっこう難しい話で、
私にここを紹介してくれた人も「とても説明できない」ということで、
博物館の学芸員の方を紹介してくれました。
そのおかげで私もわかったような気にはなっているのですが、はたしてどうだか。
がんばって説明を試みると、こうなります。

久米島では(久米島だけでなく沖縄では、かな)、祈りの領域は女の人がつかさどります。
巫女さんというか、よりましというか、
ノロと呼ばれる人がいて、女系で継承されます。
ノロさんたちは複数人いるんだけど、
その人たちを統べる元締めがチンベーで、
琉球王家のキコエノオオギミの直属だそうです。
キコエノオオギミというのも、たいていは当代の王の姉妹です。
つまりチンベーは上級国家公務員の扱いで、領地も支給されていました。
その昔琉球王府が八重山(石垣島)を攻めたとき、
先導となってしきったのが時のチンベーで、
論功としてチンベーが重く用いられるようになったとか。
戦いに神意はつきものだからね。
でもね、侵略軍のお先棒を担いだんだよ。
八重山の人たちになんの恨みもないのに。
沖縄の人たちは素直というか親切というか、受容的というか、
こうしなさいと言われると、だーっとその方向に流れる傾向があるんじゃないか。
その弊害は今に至るまであちこちに見られるんじゃないか。
このことについては、またそのうち書くと思うけど。
もっともチンベー制度は、
久米島を支配するために琉球王府が持ち込んだものという説もあるそうです。

あ、タイトルの「生きている伝説」までたどりつけなかった。
チンベー制度の今後について書きたかったんだけど、
長くなりすぎたのでまた今度。
かくも琉球は歴史の香りに満ち満ちた土地です。









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