学校の行きかえりにあちこち歩いていると、
やたら真っ黒な土のような塊がどさっと投げ出されているのを見かけるようになりました。
なんと、学校にもありました。
これです。
よく見ると、草のようなものも混ざっている。
とくににおいはしません。
園芸担当? の教頭先生に聞いてみました。
20頭くらい飼っている牛舎の人が、トラックいっぱい5万円で売りに来るんだって。
牛舎に敷いてある土とわらと、その上に牛がするふんをまぜたものなんだそうです。
学校だもの、いいよいいよあげるよと言うわけで、その人は2はいも置いていってくれたんだって。
2はいって、10万円だよ。
高いようでも、肥料としては抜群です。
実際7月の中旬には、あまりの暑さにだめになりかかったゴーヤが、
そばにこの土を置いておくだけで復活しました。
おかげで9月になっても毎日10本、20本とゴーヤが収穫できます。
ゴーヤの奥に植えてあったピーマンも、復活絶好調です。
魔法みたいですよね。
養護の先生が言い出しました。
「うちの父ちゃんも、こうやって土を売っているのかなあ。
きっとそうだよね。
そういえば子どもの頃、これをまぜるのをよく手伝わされたもの。
よーくまぜないとくさいんだよね。」
養護の先生は石垣島の出身で、実家は石垣牛、じゃない、八重山牛を育てているのです。
学校で食べるバーベキュー用の肉は、このつてで届くのです。
これまでの私の人生で、これほどまでに農業というものが身近にあったことはない、
こんなふうにいろんな農業の人に出会うなんて、とても驚いている、と言ったら、
逆に2人に驚かれました。
名古屋に農業はないのかって。
日本は、広い。
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