宇江城の豪邸

宇江城の集落を散歩する時にはいつも気になっていたお屋敷があります。
とにかく、立派。
けれども、人の住んでいる気配はない。
お屋敷といっても、建物は既にありません。
けれども栄華の名残りは、素人の私にも伝わってきます。
きっと何かそれなりの由来のある屋敷に違いない、そんな気がして。
大きく切り出した琉球石灰岩の塀とアーチになっている入口。
石造りのアーチの入り口というのは、
世界遺産のグスク群もそうだし、久米島の国指定重要文化財建造物、旧仲里間切蔵元跡もそうです。
DSCN1360.JPG
大きな門柱。
DSCN1362.JPG
宇江城の人に写真を見せて聞いてみる機会がありました。
そしたらなんと、その人のおじいさんの家なんですって。
「本当に大きな立派なうちだった」と懐かしそうに話をしてくれました。
門柱は組み立てて作ったものではなく、大きな石から削り出したものだそうです。
80年ほど前のことなのでしょうか。
おじいさんの長男は島を出てもうもどらない、
次男(つまりその人のお父さん)は農業をついでがんばったので、
おじいさんは喜んで近くに当時ではまだ珍しい瓦屋根の家を建ててくれたのだそうです。
島を出ていっても長男は長男、家屋敷は長男のもの。
けれども3代目(つまりその人のいとこ)が失敗し、塀の石を売るはめになった、
当時はまだブロックがなかったので、家畜小屋を作るのによく売れたんだって。
それでこんなふうになっちゃったんだね。
DSCN1368.JPG
アーチの内側は家畜小屋。ヒージャがいました。
ヒージャの首輪は、水道のホースを切って作ってあるということに気づきました。
本当に島人(しまんちゅ)は、なんでもあるもので何とかしちゃうんだから。
DSCN1363.JPG
こんな山の中で、おじいさんがどうやって財を成したのか、
そして屋敷そのものがどんなふうだったのか、
いつか機会があったら聞いてみたいと思います。

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