観月会の夜、獅子は踊る

兼城(かねぐすく)。
フェリー乗り場のある集落です。
中秋の名月を愛でる習わしはこちらでも同じようで、
うちの隣の宇江城でも成人会が観月会を開いていました。
三線の先生も敬老会があるからとおけいこを早じまいしたし
(おかげで、マグロとシイラの刺身天国を味わったわけです)。
そういえば、次の日の給食はスコッチエッグ、
デザートには月見団子がついてきました。

ここ兼城では敬老会+観月会+獅子舞と、
全部一緒にした大盤振る舞いです。
獅子舞は、久米島でもここ、兼城だけです。
五穀豊穣を祝っての祭りだそうです。

スタートは、暗くなるのを待って夕方6時半から。
公民館では、赤い着物を荒縄で縛って来ている人たちが。
ハチャブローと呼ばれる踊り役です。
でも、一場面で踊るのは2人だけ。
次々と交替するのですね。
踊る時には、ひょっとこのような面白おかしい顔のお面をつけます。
DSCN1475.JPG
雲の隙間から時折は満月ものぞきます。
公民館での出陣式?を終えた獅子は、
ハチャブローや唄三線、太鼓を引き連れて、まずは集落内にある2つの御嶽(うたき)へ。
ドラの音を追いかけて、その後を私たち観衆もついていきます。
DSCN1486.JPG

御嶽では、長老なのかな? リーダーらしき人が拝み(おがみ)をします。
赤い着物にお面をかぶったハチャブローと獅子も、
神妙な様子で拝んでいます。
拝みの後には、泡盛をかけてもらって清められていました。
DSCN1489.JPG
一団は、集落の各地を回って舞を披露します。
7か所ほど回ったかな。
県道の交差点でも、通行する車を止めて舞います。
獅子の顔そのものは愛嬌があってかわいいのですが、
あけた口がしまるたびに、カチッ、ゴチッとすごく大きな音がして、
観客が後ずさりします。
小さい子は大きな口にばくっと頭をかまれ、泣き出します。
でもゲン担ぎで親はかまれさせたいものだから、
あちこちで泣き声が響き渡ります。
DSCN1494.JPG

その後スタートの公民館へ戻ってお開きとなりました。
写真は、無事公民館へ戻っておとなしく飾られた獅子。
DSCN1495.JPG

ハチャブロー役と獅子役は何人かいて、その都度後退していたようです。
若い人の役のようです。
音楽隊は中年以上だったけど、楽譜係?がタブレットで見せていたよ。
観客も含めた一団を守って交通整理をするのはかなりの年配の人。
ほんと、集落中総出です。
若い踊り手がたくさんいるのは結構なことです。
耳にピアスしている男の子もいた。
ヒップホップでも踊っている方が似合いそうなんだけど、
この島には「この地の踊り」以外の踊りが入り込む余地はなさそうだから、
後継者がいない、などという心配は当分無用でしょう。
めでたしめでたし。






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