すてきなピアノに出会いました

学校のピアノの調律。
毎年きちんと行われています。
久米島町教育委員会、すごいね。

調律する人は沖縄本島からやってきます。
島に1週間滞在して、全小中学校と改善センター(ホールみたいなところ)、
あと個人宅のピアノ?も、計20数台の調律をするそうです。
本当及び離島のあちこちへ行くけれど、
久米島へ来るのは大好き、ほっとするそうです。
私も調律の合い間に、いろいろと話ができて楽しかったです。

学校にはピアノが2台あります。
音楽室と体育館です。
体育館のピアノが大きくて素晴らしい。
私がちらっと弾いてみただけで、音楽室のものとは比べ物にならないことがわかります。
1952年のものですが、ずっと本土にあって個人の持ち物だったためか、状態もとてもいい。
ずっと久米島の中学校・高校で吹奏楽の指導をしていた先生が、
6年前、娘さんが使っていたものを久米島に寄付したのだそうです。
島内で体育館にピアノがない学校ということで、比屋定小に白羽の矢が立ったらしい。
離島のそのまた山の中で、こんな素敵なピアノにめぐりあうとは。
びっくりです。
DSCN1686.JPG
でも、ほとんど使われていません。
先生たちは自虐的に「得意楽器は(CDプレーヤーの)再生ボタン」と言っているくらいだし、
うちのような小規模校では、入学式でさえランチルームで行うくらいですから。
音楽室に入れるには大きすぎるしね。
これまでは暑いので、多少とも山からの風が入る音楽室で練習していたけれど、
これからは体育館の舞台の片隅にこもり、このピアノで練習することにします。
体育館だから気にならないけど、このピアノ、本当に大きいんだよ。
奥行2m近くあるんじゃないかな。

1台調律するのにだいたい2時間かかるそうです。
音楽室のピアノの方は、連打のできない鍵盤があったり、
オクターブの音がずれていたり、
ハンマーのピンの取り換えも数本、
アクションのフェルトを削って整形等々、
これまで見たこともないような大掛かりなメンテナンスで、けっこう時間もかかりました。
やはり湿気が問題のようです。
中味を取り出して空っぽになったピアノ。
DSCN1634.JPG


こちらは中味。動きの鈍くなったハンマーのピンを取り換えます。
DSCN1632.JPG
フェルトを削って、整形の終わったアクション。
DSCN1643.JPG
それでも久米島は、塩害については他の離島よりははるかにましで、
ある離島では、納入後半年で絃が錆び始め、結局10年で買い替えることになったとか。
音楽室に空調がなく、窓を開けて、海からの潮風にあたっていたからだそうです。
久米島でも海に近い学校では錆びて絃が切れています。
普通1つの音に対して絃は2本張ってあるので、
そのうちの1本が切れても音は出るし、これまではそのままにしてあったのですが、
今回張り直すことになったのだそうです。
絃を張り替えるなんていうのは、調律ではなく修理なのですが、
この人は1年ほどイタリアで楽器作りの勉強をしていたというくらいですから、OK。

絃を張るには、一気に巻き上げることはできなくて、
音が安定するまでに数か月ごとの調整が何度も必要なのだそうですが、
離島ではそれができない、次の調整はまた1年後になってしまう、というお話でした。
つまりせっかく修理しても、しばらくは変な狂った音、ということになってしまうんですね。

日曜日の午前中、さあピアノを弾きに学校へ行こう。
ついでに、台風の後に蒔きなおし、芽が出てきた花たちに水もやろう。

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