芸能の水脈は流れる

三線、木綿花節のおけいこ中です。
もめんばな、ではありません。
むみんはな、です。
私も三線の先生に何度も訂正されました。

具志川城の按司(あじ。支配者)が、
この原っぱで花を摘んでいる農家の娘を見初めます。
結ばれたところまではいいのですが、
按司は那覇の王府に滅ぼされてしまいます。
DSCN0453.JPG



もともとは労働歌だったのでしょう、
木綿を摘んで、いとしい人のために汗拭きの布を織りましょうという歌詞なのですが、
でも、久米島で綿花は作っていたのかなあ。
久米島紬は絹だから、養蚕はしていたんだけど。

これが歌碑です。
DSCN1841.JPG


久米島を舞台とした3大名歌が「木綿花節」「久米阿嘉節」「黒石森城節」で、
(「久米阿嘉節」は、以前に書いた阿嘉のひげ水が出てくる歌です。)
毎年行われる久米島古典民謡大会では
小中学生の部が「木綿花節」、成人の部では「久米阿嘉節」が課題曲になっています。
先生いわく、「木綿花節」は久米島西中学の第2の校歌と言われているそうで、
毎年運動会では全女生徒が踊るんだって。
5年前の運動会での地方(じかた。歌と三線を担当する人)は、先生のお孫さん2人。
2人とも男の子で、いとこ同士で、今は高校生ですって。
琉球芸能のコンサートに出かけた時にも思ったのですが、
普段の生活では、特に琉球の芸能の流れを感じることはありません。
カチャーシーだって、みんながみんな待ってましたとばかりに踊り出すというわけでもなく、
見てるだけの人も多いから。
けれどもこうやって、時々、ひょんなことから、
次の世代にも脈々と受け継がれていることがわかります。

久米島マラソンを応援に行って、
給水所での三線に感激したという話を三線の先生にしたら、
先生にくぎを刺されました。
ああいう民謡の人たちは、ライブ感覚で、どんどん崩して弾きますからね、
それにつられてはいけませんよ、 基本に忠実にしっかり練習しないと、
たとえばふるさとへ帰って誰かにちょっと教えてよと言われた時にできないですよ、って。
はい、肝に銘じます。
私、自分が音楽的にどんくさいということはよくわきまえているので、
かっこいいことは無理だとわかっています。
となれば、地道に努力するだけですから。

三線の演奏には、どうも民謡と古典の2流派があるみたい。
何も知らずに、紹介してもらって先生を決めたのですが、
仲宗根研究所は古典の方なんですね。
まあ、ちょっと教えるなんて言うことはないとは思いますが。
内地へ行ったら、三味線同様、三線はとてもマイナーな存在なので。

それで思い出したんだけど、
学習発表会で子どもたちが歌う歌が キロロの「いのちのリレー」としおりの「スマイル」。
どちらも、聞いて楽しむ曲で、歌うには難しく、 まして子どもたちがそろって歌うにふさわしい歌ではない。
さすが、「得意楽器は再生ボタン」の選曲さ。
皮肉っぽく聞こえるかな。
歌詞のテーマ性という点で、仕方がないというのはわかるんだよ。
でもこれってまさに「ああいう民謡の人たち」の類だよね。
派手で楽しそうでかっこよくてあこがれるけど、学んだり習ったりするものではない。
子どもが歌えるちゃんとした沖縄の歌って、ないはずはないと思うんだけど。

おまけ。
先日折れてしまった三線のウマ、通販で届きました。
胴にのせて、絃を支えます。
竹製のほんの小さなものですが、これがないと三線は音が鳴りません。
プラスティック製のものもあり、それなら折れる心配はありません。
届くまでの間使ってみましたが、やはりなんだか音が違うような気がする。
DSCN1844.JPG

この記事へのコメント

ラベルリスト

カテゴリ

2020年03月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31