西銘(にしめ)の、陽だまりの中で

いつもの週末のように、島の図書室へ行った帰りです。
今日はまだ野菜もいっぱいあるしなー、
山里ゆんたくへ行くと買いすぎちゃうからやめようかなー、
なんて思って車を走らせていたら、紬の糸を染色して干している風景を発見。
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西銘(にしめ)ユイマール、久米島紬の共同作業所です。
久米島紬と呼ばれるものは、染色から織りまで、1人の職人さんがすることになっています。
でも大変な作業だから、私が知っているだけでも島に3か所の共同作業所があります。
絣になる部分を絞った糸を染めては干す、これを10回くらい繰り返すようです。
この日の朝からでもう6回目だそうですが、これでも下染め、
次に久米島紬の特徴である泥染を重ねるのだそうです。
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久米島に自生している木を煮出して、染料を作っています。
何日も何日も煮続けるから、ガスではなく薪がいいんだって。
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薪割りも、手斧を使って自分たちで。
でも後で気づいたんだけど、こんなに小さく割っているところをみると、
多分これは燃料の薪ではなく、鍋で煮出す染料の元なのかもしれません。
聞けばよかった。
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この建物、以前は保育所だったものを使用しているのです。
なるほど、保育室が横につながっていて長い廊下があるから、
整経(織り機にかけるために、布のたて糸を整えること)にはもってこいです。
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あえて改装することもなく、
かつては入り口ホールだったであろうところに、さりげなく機り機がおかれていました。
壁にかかった絵も、毛筆で書かれた保育目標の額も、なんだか時代がかっていますよね。
私が子どもだったころの、公民館を間借りしていた保育園の風景を思い出しました。
同時に、なりわいという言葉が浮かびました。
他の作業所に比べて、ここは、より地域に溶け込んでいるような気がして。
DSCN2228.JPG
職人さんの動きや干された糸を見ながら、
縁側に座って小1時間もいたでしょうか。
陽光に輝く糸のかせは、冬の風物詩、干し柿を思わせます。
空の青さは秋、服は半袖Tシャツですが。
季節も時間もそして自分がどこにいるのかも、何もかもわからなくなるような、
不思議な不思議な午後でした。
きっと、西銘という地のなせるわざでしょう。

この記事へのコメント

仲誠一
2018年12月17日 09:50
14-15東京に行ってきました。新宿は歳末の人でごった返し・・、とても住めないなと思いました。早く逃げ出したかった。 いい空間にお住まいですね。憧れます。
ひな子
2018年12月17日 19:10
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
季節も時間も時も、すべて超越した空間が、ある日突然ふわっと現れる・・・
こういう土地に来ることができて、自分でもなんて幸運だったんだろうと思います。

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