後生の正月

旧暦1月16日は後生(グソウ、あの世のこと)の正月、
今年は2月20日の水曜日、
カレンダーにもジュールクニチとして、ちゃんと載っています。

この日の午後は、学校も休みになります。
給食もなし、です。
地域によって多少の違いはあるものの、
だいたい沖縄全県でそうなるようです。
以前久米島では、1日休みだったそうですが。

2月の予定表でこの休みを見つけ、これなんなの? と同僚に聞いても、
んー、なんていえばいいんだろ、
お墓参りかな、これはみんなが大きくやるんですよ、だって。
清明(シーミー)みたいなもの?
そうそう、そんな感じ、ですって。

3年生の子どもたちと久米島博物館へ行って
ビデオを見たり学芸員の方にお話を聞いたりして、わかりました。
後生の正月は、久米島や宮古島で盛んなのだそうです。
シーミーはもともと首里(那覇)の士族の習慣が広がったものだそうで、
久米島ではお盆とこの旧正月を華々しく執り行うのだそうです。
お盆は、ご先祖様がうちへ帰ってきて家族と一緒に3日間を過ごすわけで、
それは名古屋でもやっていたからよくわかります。
そういえば、夏のお盆の時にも、3日間のうち1日は特別休暇をとれるのでした。
旧正月というのは、こちらの世界の私たちの方があの世の方に寄っていって、
ともに正月を祝うのですね。

で旧正月のジュールクニチに何をするかというと、ごちそうを持って墓参りです。
お墓の前にシートをしいて、お参りした後みんなでごちそうを食べます。
次から次へとゆかりの人がお参りにやってくるし、
自分たちも出かけていきます。
たいていの場合は出かけるのが男で、残っておもてなしをするのが女なんですって。

学芸員の方は、実は私が初めて久米島へ来た時に、
君南風(チンベー)さんのことを詳しく話してくれた人です。
4月からは図書館準備室へ移動されたのですが、
今日は子どもたちに話をするために、わざわざ博物館へもどってきてくれたのだそうです。
その人がおっしゃったこと。
このビデオももう30年ほど前に撮ったものだし、
それからも行事の形もどんどん変わっています。
ここに展示してある昔の道具も、私たちはもう本で使い方を学んだだけで、
実際に使っていた人たちはどんどん少なくなっていきますからね、
みなさんも今使っているものの使い方をしっかりと覚えておいてくださいよ、
おじいやおばあになった時に、ちゃんと子どもたちに話ができるようにね。

この件については、私はとても楽観的です。
なぜかというと、3人しかいない3年生ですが、
うちではこれ使っていますよ、と言う子もいるし、
馬につないで引く車を見て、
これ、乗ったことありますよ、じいちゃんが改造してバイクで引くようにしてからに、
とか、口々に言っていましたから。
どうかこの子たちにも、
あるものから必要なものを作り出す、比屋定のおじいやおばあの知恵が伝わりますように。

学校畑の大根。
ちょっと短いものの(とるのが早すぎたか?)、形も整って、なかなかの美人さんです。
シンプルに、白だしで煮ました。おいしいに決まっているさ。
DSCN2715.JPG
葉っぱは、きのうのクブシミといっしょに炒めてみました。
出来立てだから、湯気で曇っちゃったよ。
イカも葉も生でも食べられるくらいなんだから、
ささっとあぶって軽く塩振り、それだけでおいしいに決まっている。
DSCN2718.JPG







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