島くとぅば(言葉)の優しさに包まれて


最近、「ゆたむに」という言葉を知りました。
独り言という意味だそうです。
「ゆた」は奄美・沖縄地方のシャーマンのことです。
神の憑代として語る時の様子が独り言を言っているみたいということのようです。
「朝比奈さん、またゆたむにしてる。」というふうに使います。
1人暮らしだと、ゆたむにすることが増えるみたい。

体調を崩して、三線のおけいこを休みました。
その連絡をしたら、三線の先生が心配してくれました。
標準語の混じった島言葉だから、
私には理解はできても再現はできないんだけれど、
先生の言葉がとても柔らかで優しくて、
心細い時だっただけに身に沁みました。
学校の先生たちの話し方もそうです。
声は小さめのうえ、語尾が「しましょうね」「あげましょうね」ですから。
それからやたらと「大丈夫ですか」と聞かれます。
私ってそんなに不安がられているのかなあと思っていましたが、
軽い確認の意味でつかわれるらしい。
もっとくだけた言い方だと「大丈夫ね?」となります。
聞き返したりするときには「なにね?」となります。
? はつけましたが、語尾が上がるわけではありません。
むしろ下がるくらいです。
好きだな、こういうやりとり。

もちろん優しいばかりじゃないんだけどね。
「食べれ」「見れ」「投げれ」というふうに、動詞の命令形がe段でおわるんですよ。
「やらす」「させる」などの使役の表現も、強すぎて怖いくらい。
実際には「やってもらおう」「してもらおう」くらいの程度の強さのようですが。
優しい言い方はすぐに身に付いて私も使えるようになったけど、
命令と使役についてはいまだにとても使えないし、使うようにもならないと思う。
おじいおばあのおしゃべりときたら、声高で、これはもう外国語なので、
どうなっているのか分かりません。
久米島の言葉は、一応沖縄本島南部に分類されているようですが、
それでもよその土地とはかなり違うようで、他地域の人にはわからないようです。
島の中でも、以前からの移住者の多い地域はもちろんのこと、字によっても違うらしい。
「がじゃん」というのは蚊のことなんだけど、その一言だけでどこに住んでいる人かわかるらしい。
こういうところもバヌアツと同じだわ。

おまけ。
胃腸風邪をこじらせて、海洋深層水フェスティバルにもハーリーにも行かず、
おかゆと普通食のいったりきたりを繰り返した1週間、
回復祝い兼月1女子会(今月は1人だけど)ということにして、
海人食堂で魚汁定食を食べてきました。
土曜日も営業するようになった海人食堂です。
お客さんの入りもまあまあです。
「20分ほどかかりますが大丈夫ですか?」と言われて、
あ、1人分ずつ作るんだと期待が高まります。
「香草によもぎを使っても大丈夫ですか?」と問われて、
私はまだまだ観光客に見えるんだなと、ちょっとがっかり。

魚はミーバイ(ハタ)、淡泊だけどふわっと柔らかくて、薄い味噌味仕立てで、
真っ青な空の下、気持ちの良い風に吹かれて、幸せ気分を味わわせてくれます。
DSCN3384.JPG
私はいつも外のベンチで食べるけれど、室内の席には大漁旗が飾ってありました。
この写真には入りきらなかったけど、婦人部の旗も飾ってありましたよ。
でも、この2枚に比べると地味だった。
DSCN3383.JPG

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