そけいさんに聞かせなさい

そけいさんというのは、久米島の有名人です。
ラジオの民謡番組も持っているし、
そけいさんが阿嘉の湧水で作るそけいもやしは、島の名物です。
そけいさんは学区の上阿嘉の区長さんなので、
行事や会議の折にちょくちょく学校へも来ます。

三線の先生から突然に聞かれました。
「そけいさんとは時々一緒に演奏していますか。」
とーんでもない、私など、
あんな大それたことは、きっと最初で最後ですよ。
それなのに先生は、
「今度ね、ぜひそけいさんにこの歌を聞かせなさい。」ですって。
この歌というのは、「遊びションガネー節」です。
そけいさんは民謡の大家ですが、
古典を愛する私の先生としては、
にぎやかな民謡に対して、もっと内省的な古典というものの在り様を、
指導者次第では初心の私でさえ実現しているみたいなことを
示したかったんじゃないか、というのは考えすぎかな。

この曲なら人前でひいてもいいというお墨付きを頂いたようなものですかね。
(もっとも図々しい私は、
 お墨付きをいただく前から、いけしゃあしゃあと人前で弾いていましたが。)
お墨付きをもらったのが、私の一番好きな曲だったのが、またうれしい。
先生もそれは気が付いていたみたいで、
「この曲好きでしょう、聞いていればわかりますよ。」ですって。

古典には、背中をしゃんとして直立不動で弾くべき儀式的な曲もあるけれど、
こういうとても私的・詩的な歌もあるんだよ。
短い曲だけど、いつのまにか先生に聞いてもらっているのを忘れて、
いつもうちでそうしているように、自分のために歌っていたんだろうな。
あっているとかいないとかとはまた別に、
そういう音楽の在り方というものを私が体現しているということを、
先生も認めてくださったんじゃないかな。
うれしかった。本当にうれしかった。
こんなことって、本当にあるんだ、と思った。
下手の横好きながら、音楽というものはずっと私の中にあって、
音楽と一緒に生きてきた感じだけれど、
その思いがここにきて一気に花開いたような気がする。
その意味でもここ久米島は、私にとって特別な地になりました。
「唄三線という、いい沖縄みやげができましたね、
 よくぞ三線を習うことにしてくれましたね。」
というようなことを先生は言われましたが、
それはむしろ、私が言うべきセリフです。

もうちょっとこの島にいたい気持ちと、名古屋への郷愁と、
まだ見ぬ(そして行けるかどうかもわからない)ジャマイカへの期待とあこがれと。
3つの地に、身も心もひきさかれる思いでいます。
あ、ちょっとキザ、いえ、相当キザかな(笑)。

おまけ。
週末の間に、学校の擁壁の花が一段増えて2段になりました。
雨の中、校長先生がmasa56さんに呼び出されて、2人で植えたんですって。
2人、仲よくしてくれるといいなあ。
DSCN3486.JPG
3段目の準備をするmasa56さん。
耕運機が使えないから、1区画ずつ手作業で掘り起こして草をとるなんて、ほんと大変。
気が遠くなっちゃうよ。

DSCN3487.JPG

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