ヒヌカンの準備

引っ越し先の台所用に、ヒヌカン(火の神)を祀る用具を一式買ってきました。
一式といっても、何をどれだけ揃えればよいのかもわからず、
いちいちお店の人に聞きながら、です。
左から、線香を立てる香炉、塩を盛る平皿、花瓶、水飲みです。
それにしてもこういう道具は仏具として売られているんですよ。
神様用なのに、なぜ仏具? と突っ込みたくなりますが、ぐっと我慢です。
そりゃあ仏壇の前にも同様のものを置くけどさ、
仏壇といっても、ここは琉球神道だからね、仏教とは違うはずなんだけど。
ちなみに仏壇のご先祖様には、私たちを見守ってくださるようにお願いし、
もっと現世的な願い事(天気やお金?など)はヒヌカンにすればいいのだそうです。
ヒヌカンの方が私向きだね。
DSCN4146.JPG
香炉と花瓶は、最初はもっと小さいサイズのものを選んだのですが、
日々使っているお店の人のアドバイスでこのサイズに。
本当は酒(もちろん泡盛)を注ぐためのグラスと
ご飯を盛る高槻のようなものが3個必要らしいけど、今回は省略。
なぜ3個?と聞いたら、そういうことになっているから、ですって。
花瓶にはチャーギ(コウヤマキのように、葉がとがって長細い木)の枝を
3本入れることになっているので、
あまり小さいと使いにくいのだとか。
実に的確なアドバイスです。

香炉に入れる灰と線香も買いました。DSCN4147.JPG

香炉に入れる灰は、何の灰でもいいんだけど、
よそからもらってはいけないのだそうです。
その家の邪気のようなものを運んでくるから。
それで新しいものを買いました。
旧暦の1日と15日に線香を立て、膝まづいて祈ります。
線香の立て方にも決まりがあって、
まず6本を横に並べた平たい線香を2枚重ねます。
6×2=12、つまり十二支、時の一巡りというわけですかね。
さらにその上に、3本分を重ねて火をつけ、香炉に立てます。
この3本分は自分の煩悩みたいなものを象徴しているらしい。
何度も燃やすうちに、灰がいっぱいになってきますよね。
その時はまず、香炉の上の方の灰をスプーンに3杯分ほど取り分けます。
これは自分の煩悩を燃やしたもの、つまり自分自身と同じだから、
決して捨ててはなりません。
そして下の方にあるただの灰を適当な量だけ捨てて、
煩悩が灰になったものはまた戻すんですって。
台所に置くものだから、香炉自身にも油がとんだりして汚れるけれど、
その時にも決して香炉の灰を捨てて空っぽにしたりはせず、
上の方をちょっと拭くだけなんだって。
そういう取り扱いを考えると、
やはり香炉も、ある程度大きいものが使いやすいんですって。

こんなふうに、大変おもしろい話をいろいろと聞くことができました。
おまけに「がんばってくださいね」という応援の言葉まで。
聞いた話から私が理解したことを書いただけだから、
きっとあちこちまちがっているだろうけどね。
多少やり方を間違えたり不手際があったとしても、
新たにお祀りしようという殊勝な心がけの持ち主である私に、
まさかヒヌカンが罰を下すということもないでしょう。

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