続・久米島で、上野千鶴子の式辞を読むことの意味

上野千鶴子の東大学部入学式式辞を読んで共感した点、(もしよかったら、1つめ「久米島はフェミニズムの島」についてはこちらをお読みください。)2つめの「変化と多様性に開かれた大学」について引用します。(改行は私。) あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。(中略)  あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。(後略)私という人間も、多分こうやって作り上げられてきたんだなあと思って。そのうえでどうやって生きていくかということだけど、私、おおむね、こういう感じで生きていると思えます。私が選んでやってきたこと、これはこれでよかったんだなという感じ。この春JICAのシニアボランティアに応募して、1次試験は合格して、もし採用されるとなると行先はジャマイ…

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久米島で、上野千鶴子の式辞を読むことの意味

2019年の東大学部入学式、上野千鶴子さんの式辞、ずいぶん話題になったみたいですね。賛「否」両論あるんだろうけど、私は素直に読んで、素直に共感しました。この文章のいったいどこに「否」があるというのか?私にはわからないな。 共感したというか、考えさせられたことというか、2つあります。1つめは「女子学生の置かれている現実」、つまり性差別について。そんなもん、どこであろうとあるに決まっているじゃないか、というのが私の感想です。ただ長年その中にいるものだから、そのことに慣れてしまってわざわざ腹を立てようとも思わなくなってしまっているし、時には自分に都合よく利用しようと思ったりするだけで。ずうずうしく、ずるく立ち回っているということか。所詮、私なりに、というレベルですが。もっと敏感さを取り戻さなくては、と思います。 さてさて、沖縄ひいては久米島ではどうかというと、かの有名なトートーメ継承問題に見られるように、沖縄は琉球王国以来の男尊女卑の国です。現在の久米島ではどうなんだろう。ここにいる私はなんといってもお客さんなので、魚もさばけない、肉もさばけない、野菜も作れない・・・等々、生活力の点ではまるで駄目でも、よく来てくれた、いてくれるだけでいいよ、です。特に過疎に悩む比屋定や宇江城では、です。 おじいもおとうも、意識としては男尊女卑が染みついているんだろうけど、日々の生活の中ではどうか?そんなこと言ってられないよ、というのが現実なんじゃないかな。男も女もこの島ではみんなよく働くし、年寄りも子どもも大切に…

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とても食べきれないさ!

人が寄ると、野菜も集まる。ピリッとからくておいしい島ラッキョウ。ここから食べられるようにするまでが、手間がかかって大変なんだけどね。おいしいから、がんばれるよ。 唐辛子かと思うくらいからいからね、と何度も念を押されたししとう。食べてみなくちゃあ、分からないさ。セロリ、持ち帰り放題。山里ゆんたくに150円で売っているのを見かけたんだけど、すごく買いたかったんだけど、あまりにも大きな株で、食べきる自信がなく、買えなかった。だから、うれしい。サラダではとても食べきれないし、スープにしよっかな。 以前、魚も肉も野菜もたっぷりくれたHTさんのおうちに、かぼちゃの煮物を届けました。だってね、それくらいのことしか、私にはできないじゃないですか。家をたずねたら、この秋カジマヤーを祝うというおばあちゃん(つまり、数えで97歳)が出てきて、初めは何のことかわからなかったみたいですが、お礼だと理解した途端、「まあそんなこと、あたりまえですのに」と、かえって申し訳なさそうでした。そういえばHKさんも、「あれ、カボチャがもう1つなっていたと思ったんだけどな、まあ誰かがとっていったんだろ。」と、食べ頃の大きなカボチャがなくなったことを、特に気にもしないという風でしたっけ。これがこの島の流儀なんだね。 HKさんにもらった骨付き豚肉、ローズマリーと白ワインで、オーブンがなくてもとてもおいしく焼けました。だけどなにせ量が多くて、とても私には食べきれそうにない。かといって、焼き立てほやほや、いい匂いを漂わせている肉をこのま…

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もあいって、知っていますか?

模合、私は、どこで覚えたものか、名前と大体の意味くらいは知っていました。本土でも無尽とか、似たようなものはあったけど、つとに消滅済み、昔の話だと思っていましたが、庶民のための手軽な金融として、沖縄では現役です。まあ簡単に言えば、毎月1万円ずつメンバーがお金を持ち寄り、順番に(または急にお金が必要になった人が)1人がそれをとる。12人ですれば、1年に一回、無利子で12万円がまとまって手に入るというわけです。まあ現在では、お金の調達よりも懇親の方が目的のようです。お金が絡むことですから、どんなメンバーでやるかが重要で、たまたま私が連れて行かれたのは、昭和32年生まれの人たちの模合でした。基本は比屋定小学校の同級生ですが、島の32年生ならだれでもOKということらしい。出たり入ったりで、都合8人くらいかな。みなさん、とても楽しそうでした。本土では犬猿の仲と言うのがあるじゃないですか。こちらでは、犬と猫の間柄というのがあるらしい。酒を飲んで言い合いになっても、仲直りできる仲ということのようです。メンバーには町会議員もいて、11月の選挙の話なんかも聞いておもしろかったけど、それはまた今度。 この模合に入らないかと誘っていただきました。それはそれで光栄なんだけど、私は34年生だしね、なによりも何を話しているかが半分もわからないっていうのは、かなり苦痛なので、遠慮しようと思います。それに島時間なのか、長い。なんといってもオーナーのお店だから、閉店時間おかまいなしだしね。 おまけ その1。模合のメンバーの1人が…

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ゆんたく日和

・・・というものがあるのかないのか知らないけれど、とにかく雨さえ降らなければ実に気持ちのいい季節なので、比屋定や宇江城の面々は、夕方になるといそいそそわそわとゆんたくを始めるようです。こういうしゃべり飲みは、普通は屋外でやることになっているのですが、中には家の中で1人、隠れゆんたくをしている人も多いみたいです。 久米島にやってきてほぼ1年、なぜだか知らぬうちにゆんたくに参加し、そのたびに地域の人々のゴシップに詳しくなっていく私って、いったいなんなのさ。4月に戻ってきてから、週1回のペースです。Mさんのうちの冷蔵庫にはね、私が好きだって言ったから、ワインまで入っているようになったんだよ。いつ来てもいいようにってことか?どうせなら赤より白にしてほしいんだけど、そこまで言うのも図々しい。かといって自分で持っていくのも、また来るよーと言っているみたいで気が重いし。 ウナギがあるよって煮てくれたんだけど、なんだかとても太い。よくよく聞くと、海のウナギ、つまりはウツボのことだった。食わず嫌いで、手を出せませんでしたが。 仕事辞めた後も、ここに住んだらどうか、裏のうち、空いているよ、2000坪ほどあるけど、そんなに土地はいらないでしょ、家だけだったら200万で買えるさ、トイレは和式だから直した方がいいね、と話だけがどんどん進んでいく…こわっ。でもね、本当に大きくていいおうちなんです。 別のグループとは、この空き地でゆんたくしました。名古屋から戻ったその日の夕方。ゆんたくは食べ物が少ないのが欠点だけど、こ…

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