週末お花見会

花見は花見でも、桜じゃないよ。ヒスイカズラです。フィリピン原産の花だそうですが、日本ではもっぱら植物園で愛でる珍しい花です。花の色は、文字通りの翡翠色。1つ1つの花はこんな感じ、確かにマメ科の植物ですね。場所は個人宅のお庭ですが、広くて立派で、ガーデンパーティーでもなんでもOKです。今年来た校長先生は園芸が趣味、そんなところから学校の職員が招待されたのだと思います。 7時半過ぎ、暗くなったころを見計らってライトアップ、昼間とはまた違った趣の花の下で、飲んだり食べたりしゃべったり。 1人1品の持ち寄りホームパーティー(これもバヌアツの時みたいでうれしい)、当初は土曜の夜の予定だったので、朝からシチューか何か作ればいいかと思っていましたが、花の見頃が過ぎてしまうということで、急遽金曜の夜に。そこで先日いただいた大量の野菜を使ってちゃちゃっとできるものをネットで探す。ニンジンをピラーで削って、オリーブオイルにからめ、さっと炒めてパパッと塩を振るだけ。そして、とりたてのシークワーサーを搾ります。素材がいいから、ニンジンの甘味がしっかり出て、おいしい。冷めてもおいしいのは確認ずみ。これでニンジン5,6本分かな。こちらの人は、ニンジンの料理といえばしりしり(炒め煮)くらいなので、珍しさもあって、女の人たちがサラダみたいだと喜んでくれました。あとは簡単コンソメにんじんご飯。食べやすいように、おにぎりにしました。削ったニンジンを入れて炊いただけ。飾りの緑はミントの葉、宿舎の駐車場にうじゃうじゃ生えてい…

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高原の秋

久米島には、食料品店や町役場、ガソリンスタンドなどがある地区が2つあります。それは以前久米島が地形的な要因で、具志川村と仲里村という2つの村だった名残りです。この2つの村が2002年に合併して、久米島町となったわけです。私の住む比屋定からは、どちらの地区も距離的にはあまり変わりません。島の周回道路を反対向きに周れば、7キロくらいかな。どちらの道も集落と集落の間は外灯がなく、夜は真っ暗闇の中を走ることになります。 最近、もう1つの道があることを知りました。島の真ん中にそびえて、島を南北に分ける宇江城岳。その南山麓はラムサール条約にも登録されている地域だし、宇江城城跡と並んで山頂に建つ自衛隊の基地も立ち入り禁止なのですが、その2つを避けるようにして山を南北に通る道があるのです。阿嘉という集落を通って、比屋定バンタの下で周回道路に合流します。阿嘉のひげ水があるのは下阿嘉(したあか)、こちらは上阿嘉(うえあか)です。高原の道と勝手に名づけて、好んで通るようになりました。標高170メートル。天空が、近い。アキアカネが舞っています。いくつかの牛舎があります。白い丸いものは、刈り取って乾かした牧草を包んだものです。飼料も自前なんだね。11月には2か月に一度の仔牛の競り市も開かれるので、行ってみようかな。湧水からミネラルウォーターを作っている工場があります。無人スタンドもあります。100円。ポンプの電気代だそうです。なるほど。白い鳥が、草の中にくちばしを突っ込み、虫を捕まえていました。車が近寄ってきても逃げもし…

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宇江城の豪邸

宇江城の集落を散歩する時にはいつも気になっていたお屋敷があります。とにかく、立派。けれども、人の住んでいる気配はない。お屋敷といっても、建物は既にありません。けれども栄華の名残りは、素人の私にも伝わってきます。きっと何かそれなりの由来のある屋敷に違いない、そんな気がして。大きく切り出した琉球石灰岩の塀とアーチになっている入口。石造りのアーチの入り口というのは、世界遺産のグスク群もそうだし、久米島の国指定重要文化財建造物、旧仲里間切蔵元跡もそうです。大きな門柱。宇江城の人に写真を見せて聞いてみる機会がありました。そしたらなんと、その人のおじいさんの家なんですって。「本当に大きな立派なうちだった」と懐かしそうに話をしてくれました。門柱は組み立てて作ったものではなく、大きな石から削り出したものだそうです。80年ほど前のことなのでしょうか。おじいさんの長男は島を出てもうもどらない、次男(つまりその人のお父さん)は農業をついでがんばったので、おじいさんは喜んで近くに当時ではまだ珍しい瓦屋根の家を建ててくれたのだそうです。島を出ていっても長男は長男、家屋敷は長男のもの。けれども3代目(つまりその人のいとこ)が失敗し、塀の石を売るはめになった、当時はまだブロックがなかったので、家畜小屋を作るのによく売れたんだって。それでこんなふうになっちゃったんだね。アーチの内側は家畜小屋。ヒージャがいました。ヒージャの首輪は、水道のホースを切って作ってあるということに気づきました。本当に島人(しまんちゅ)は、なんでもあるもの…

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阿嘉のひげ水

行ってきました。学区ですから。といっても、歩いてはちょっといけない。上阿嘉と下阿嘉と2つの字があるのですが、どちらの字も学齢の子どもはいません。阿嘉の子が比屋定小へ通うためには、親が送り迎えをするか、バス通学するかです。実際うちの学校では4人、そういう子がいます。 駐車場からこんな階段をどんどん降りて展望台へ。正面に見えるのは大きな岩盤。地学では、クロスラミナとかいうものらしい。この大きな岩盤の上を一筋の滝が落ちていきます。この滝の水が強い風に吹き上げられてひげみたいに見える、だからひげ水。大雨が降った後だし、風が強い日だったので、ひげ水が見られるかなあと思って出かけたのですが、だめでした。冬の、もっと風の強い日でないとダメなようです。 ひげ水の発音はひげみじ。「阿嘉から節」という歌があって、三線の先生が歌って聞かせてくれました。悲恋の歌ですよ、と言って。カマドさんは本島から来た役人と恋仲になり、阿嘉のひげ水のごとく上がったり下がったり恋心を燃やし続けている。彼女には実直な婚約者がいるのに、です。駐車場にあった歌碑の解説だと、2人の恋をひげ水にからめてユーモラスに唄ったもの、とあるんだけどな。恋に一喜一憂する=上がったり下がったり、というあたりがユーモラスなのかな。でも、カマドさんを見る村人たちの目は、ユーモラスというよりは辛辣なようです。先生の歌い方は、悲しい歌い方でした。ただ、悲恋の主は美人のカマドさんではなく、ふられて自殺した婚約者の方でしょう。

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宇江城の散歩道

宇江城の人に名古屋のお土産を届けがてら、散歩。このメドゥサの髪のような植物、ドラゴンフルーツだよ。伸び伸びを通り越して、こんなにも縦横無尽に育ってしまうんだね。ドラゴンの名も、案外こんなところからきているのかも。 道の傍らに、なにやらお手製の一画。子どもが秘密基地を作るみたいなもんだね。どんな人が作ったんだろう。とってもお気に入りの場所なんじゃないかな。植物に隠れて見えないけれど、このスペースの下には山からの湧水が流れているから、ここで過ごすのは涼しくて、とっても心地よいにちがいないよ。堂井。ドウガー。泡盛の久米仙は、この湧水から生まれるんだよ。中国風の屋根の形を見ると、ああここは琉球なんだと思う。堂井の敷地内に、シークワーサーの木が生えていました。実もたくさんなっています。誰のものでもないよねと思ったので、数個もらってきました。レモン水みたいにして使うつもり。散歩の役得。暑くても、散歩は好き。

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