ちょっとじゃなく、深いため息

やっと新しい先生が来てくれたと思ったら、どうも雲行きが怪しくなってきました。無理もないよね。だいたい比屋定校の担任なんて、大変すぎて、本採用ならともかく、臨時採用の身分でやりたいような仕事ではない。経験豊富な?(沖縄と名古屋ではかなり違うしね) 私だって、やりたくないくらい。若くて怖いもの知らずだからこそ飛び込んでこられるんだよね。それでなんとかする人もいるけど、なんともならない人の方が圧倒的に多いと思う・・・ というわけで、私のちょっとため息が、深いため息になってきました。せめて複式学級状態を一部でも解消して負担を減らしてあげたいという管理職の意向を受けて、私だってたくさんの授業を持つことになってしまったのですが、支援するだけならなんの準備もいらないけれど、自分で授業をするとなれば授業研究も必要で、こんなはずではなかった、もっとゆったりした気持ちで仕事をしたいのに、と誰にともなく腹が立ってきます。 新しい先生、連休明けに本島から戻ってこられるかな。お休みが長引いたり、戻ってこれずにそのまま辞めるなんてことになったら、また私が代理で担任になるのでしょうね。校内事情を言い訳に、そうやって私に責任の重い仕事をやらせるくせに、私がこういうこと(まあ音楽関係のことだけど)をやりたいというと、それはちょっと・・・(支援員のくせにでしゃばるな、ということ)となる。この二重基準にはほんとうに腹が立っていて、寿退社を言い訳に、やめたいくらいです。でもこの村で生きていくと決めた以上、途中でほうり出すなんていい加…

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ちょっとため息

産休に入った先生の替わりの方が見つかりました。本島から、この週末にやってくるそうです。職員室は、どんな風に出迎えをするかで盛り上がっています。全員島ぞうりを履いていくのはどうだとか、なるべく汚い格好をしていこうとか、やぎもつれていこうとか、やぎは空港にはいれるのかとか、とにかく、赴任先がどんな所だろうと不安がらせて、でも実際はとてもよい所なので、新人さんが、その差に心を揺さぶられる様子を見て楽しもうというところでしょうか。でもみんな、悪気はないんです。ただただ陽気で、どんなことでも楽しみのネタにしようとするだけです。でもそれって、人生を楽しむのに大切な、愛すべきことでしょ? さて新人さんですが、この春大学を卒業したばかりの新人さんです。いきなり離島の、複式学級の担任なんて、大変です。そこで少しでも負担を軽くして安心させてあげようと、授業の担当が私のところへ回ってくるというわけです。3年生の国語、社会、理科、2年生の算数、生活科、そして全校の音楽です。教材研究の時間が格段に増えました。これってもう、支援員じゃないよね?学校事情というヤツのせいで、支援員という気楽な立場がどんどん浸食されていくのは恐ろしいほどです。若ければそれなりにはりきれるのだろうけれど、お仕事の総量を減らしたくて転職?した身にとっては、ね。まして私は、ただ今自分の新しい生活を立ち上げるのに奮闘しているところだし。どうやって乗り切ろうか、ため息が出てしまいます。 おまけ。指導書や教材等、手元に置くものが増えたので、職員室の棚を勝…

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ブランクは大きいよ

2学期が始まって1週間、産休に入った先生の替りが見つからない2・3年生のクラスで、私が臨時に担任を務めています。朝の会に帰りの会、給食、掃除、その他いろいろ、担任なら当たり前のことばかりですが、1年と5か月離れていた仕事ですから、ほんと、しんどいわ。4人どころか、40人のクラスでさえこなしていたのにね。やっぱり、もっとゆったりのんびり仕事がしたいです。キリキリ我慢してする仕事は無理。気力もないし、たとえあったとしても、残り少ない人生の時間を大切にするためには、すべきではない。40年ぶりのクラス会の時も思ったんだけど、月10万円程度のアルバイトで楽に暮らせるような生活に、身も心もあわせていくのがいいと思う。 運動会まで3週間足らず、ますます忙しくなる学校現場です。新しい先生、見つかるといいなあ。 おまけ その1。3年生の理科の時間、ホウセンカの観察です。このベンチは風の通り道に置かれています。風さえあれば、教室の中より外の方が気持ちがいい。たった3人のクラスですから、ベンチに陣取って、花もつぼみも実も、心ゆくまでバラバラにして観察すればいいんです。40人のクラスだったら、とても花が足りないけどね(笑)。 体育館からは、三線の曲にのせてエイサーを踊るかけ声が聞こえてきます。そして隣りの泡盛工場からは米を蒸す匂いも漂ってきます。風とともに、実に沖縄らしい時間が流れていきます。 おまけ その2。この日の給食には、沖縄食材がいっぱい。アーサ汁に、サワラのマヨ味噌焼き、にんじんしりしり。サワラは沖縄で…

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サプライズの見送り

2学期の始業式です。同時にこの日は、産休に入る先生が島を離れる日でもありました。この先生は照れ屋さんなので、土日ではなくわざと始業式の日を選んだようです。みんなに見送られたくなかったのでしょうね、きっと。悲しくなってしまったりするから。 でも、そうは問屋が卸さない。全児童あわせてもたった15人の学校だもの、小回りの利くのがいいところ。始業式は1時間遅らせて、学校車に乗り合わせ、みんなでフェリー埠頭まで行ったのさ。もちろん紙テープも持って。携帯で本人を甲板まで呼び出し、そしていつか私が見た景色のように、何色かのテープが風にはためいて、汽笛とともに船が出港し、テープは千切れ、それでも風に舞い・・・子どもたちは船を追いかけて、埠頭のギリギリ端まで走っていくんだよ。(さすがに久米島では飛び込みはしないけれど、 大東島では本当に海に飛び込んで見送るんですって。)飛行機では、絶対にこんな情緒は味わえないよ。 感動的な別れを目の当たりにして、逆に私は悲しくなりました。だって私は島の人、もうこんなふうに別れを惜しまれることはないんだよなあと思って。 おまけ。夏休みの間に、学校の花々もものすごい成長を遂げていました。まるでジャングル並みの生命力です。水が不足すれば枯れてしまうところだろうけれど、点滴ホース(そんなものがあるとは知らなかった!)等のおかげで生き延び、逆に大型化しています。ジュラシックパークみたいで、こわーい。

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今年も釣りクラブ

今年も釣りクラブの季節になりました。場所は去年と同様、真泊(まどまり)港赤灯台。先日3年生の子どもたちと見学に来た車海老養殖場もこの近くです。去年と違うのは、こどもたちがライフジャケットを着ていること。海遊び用に教育委員会が持っている物を借りてきます。なんと全部新品でした、ラッキー。 みんなは釣竿などいろいろ持って来たけれど、私は今年も手ぶらです。魚がかかったとしても、とてもあの跳ね回る生き物をつかむ自信がない。島で暮らすには、あまりにも情けない私です。 ここ赤灯台下は、入門ダイビングやシュノーケリングの人気地でもあります。はての浜同様、いろいろなダイブショップがここで撒き餌をするものだから、手をひらひらさせるだけでも、エサがもらえるかと思った魚たちが群がってきます。魚たちにつんつんつつかれて、こちらが避けたくなるほどです。でもこれは、あまりよろしくないことですよね。リーフの外側など他の場所へ行けば、魚たちもめいめい勝手に泳ぎ回っていて、もっと自然な状態を楽しめるのですが。 釣りの話です。今日いちばんの釣果はこの魚です。私の目の前で釣れました。50センチくらいかしら。刺身にできるそうです。あとは、ミーバイが数匹とカワハギの類。ほんとうにステキな、暑いけど癒される午後でした。実は釣りにはあまり興味のない私は、ついついぼおっと海の向こうを見ていたのでした。「そのままどこかへ行ってしまいそうな風情ですね」と校長に言われてしまったさ。こころここにあらずって、見透かされているな。港の出口に寄せる白い波…

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