八重山ミンサーと宮良殿内

公共施設は12月28日で閉館なんてことをすっかり忘れていて、石垣市立八重山博物館に行きそこねました。白保でシュノーケリングもしたいし、西表島にも行きたい、つまりまた石垣へは来るだろうから、それはいいんだけど、 もう1つ、ミンサー織り体験ができなかったのも残念です。初めに行ったのは八重山ミンサー工芸館。民間の施設で華やか、にぎわっていました。けれども華やかすぎて違和感が。その正体は、染色の方法でした。化学染料を使っているので、なんとも色鮮やかなのです。化学染料を導入したことによって、パリコレの素材に使用されたとか、夏川りみさんの紅白衣装を制作したとか、ミンサーの復興に貢献したという面はあるのでしょう。でもなー、久米島紬にあこがれる久米島住人の私としては、すっと受け入れられない。そんなわけで、機織り体験にも二の足を踏んだのでした。 ミンサ―というのは綿織物で、帯や手巾(てぃさじ。汗拭きかな。)のような幅の狭いものでした。だから絣の折柄も、四つと五つの四角を組み合わせたシンプルなものですが、八重山には苧麻で織られた八重山上布や、芭蕉布という織物もあります。偶然見つけた石垣市伝統工芸館で、昔ながらの手仕事で作られた着物等を見ることができました。久米島紬にもみられる鳥など、いろいろな文様もあります。どちらも暑い土地に似つかわしく、しゃりっとした気品があります。出かけたのが仕事納め28日の午後ということもあって、機織り体験ができず残念でした。記念に購入したコースターです。こういうものを織ることができたはず…

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エメラルドアイル石垣島

初めて泊まるタイプの、おもしろいホテルでした。建物や部屋のつくりとしては、那覇で泊るビジネスホテルと同じなんだけど。内装は、お金はかかっていないんだけど、個性的でした。部屋のインターホンや時計も、ちょっとしゃれた感じのものが置いてある。公共スペースには、ポップアートがあふれていました。ほとんどの壁面はコンクリートの打ちっぱなしですが、一部に無地の壁紙がはってあって、そこに直接描かれたポップアートは、壁からはみ出して、床へも増殖しています(写真撮ればよかった)。レセプションも兼ねたカフェの様子。壁には、絵本が並んでいました。空間に、しっくり溶け込んでいます。 このカフェ、10時から18時までは飲み物が無料。ちょっとしたケーキも売っています。18時以降は、1コイン(500円)バー。カクテルもワインモビールも、500円。簡単な食事もできるので、外からの人も立ち寄るんじゃないかな。 朝食です。無料でついてきます。5種類の中から具を選ぶと、その場でおにぎりを作ってくれます。日替わりで、ソーメンのお吸い物かゆし豆腐の味噌汁。サラダっぽい、浅漬け。食後のコーヒーは持ち出しもOKでした。質量ともに十分です。ほとんど立地だけで決めたホテルで、年末だからしたがないとはいえ、ちょっと割高でしたが、欠航によるキャンセル料も必要なかったし、楽しく過ごせてよかったです。

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白保・さんご村

最終日、空港へ向かうバスを途中下車してさんご村へ。WWF(世界自然保護基金)の施設です。地元の人々による日曜市で、三線と踊りのライブも開催され、結構な人手でした。空港から車で5分の、この白保という集落を散歩していました。北半球一といわれる青サンゴの生息地です。もともとは農村で、人々は農作業の傍らイノー(サンゴ礁内側の浅瀬)で魚や貝、海草などの海の恵みをとっていました。潮の様子を見ていれば、網をもって海に入るだけでよかったそうです。まさに「魚湧く海」です。船で漁をする技術を持った人たちがやってきたのは戦後のことらしいです。展示の内容を見ていると、イノーの豊かさが伝わってきます。海岸から見るだけでも、広大なイノー。白い波が立っているところがサンゴ礁、その内側がイノー。この風景が約10キロ続きます。けれどもこれを巨大な汚水貯水場だと言った人もいます。生活排水や農業排水が流れ込むばかりで、外海へと出ていかない。国が国策として農業のための土地を整備し、土が海に流れ込むから。ここに、大きなリゾートホテルを建てる計画があるそうです。地元の人々は反対運動を行っています。理由は、この地の自然に対して、過剰な負荷がかかること、静かで穏やかな生活が脅かされること等々。わかる気がする。名古屋にいたら、知識としてわかるだけだったと思うけど、久米島にいるから、静かで穏やかな生活というものが、わかる。それが嫌で出ていく人も多いんだけど。ないものねだりは、どこででもおきる。

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マングローブの林をカヌーに乗って

レンタカーで島を1周している途中で、笛通川のマングロープ林に出会いました。ああ、いいなと思って。気候も風土も石垣と久米島はほぼ同じなので、久米島にもマングローブはあるのですが、林にまではなっていないのです。行ってみようかと思い立ちました。 そんなわけで、ゆったりのんびり、カヌーに乗って出かけました。ホテルから路線バスで簡単に行ける場所、宮良川のマングローブ林です。カヌー3台で出発、ほとんどプライベートツアーという幸運。この日は気温15℃、風があるので体感温度はもっと下がりますが、オーバーパンツに長靴、ライフジャケットの上からレインコート、手袋、帽子と、すべて貸してもらって準備万端です。水面の泡は、水が汚れているからではないんですよ。カニなど、砂の中の生き物がはきだす泡。油膜のようなものもありますが、それも落ちた木々の実から出たものだそうです。 所々で中州に上陸、動植物の観察をします。ヒルギの実ができかかっています。長くとがった実が熟すと水面に落ちて、流されて、運が良ければ芽をだすこともあります。 こんなふうに。台風で大きな木が倒れ、日が差し込むようになりました。だから若芽も育つことができます。台風が林の世代交替を進めてくれる。自然のすることに無駄はありませんね。でも人間のすることはどうなんだろう。 これまで東南アジアで、バヌアツで、もっと大規模なマングローブ林の中をさまよったこともあったけど、記憶の中のものよりも、現に目の前にあるものの迫力はやはり違います。身近にあるはずの久米島のマングロ…

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レンタカーに挑戦

生まれて初めて借りるレンタカー。古い軽自動車だけど、1日3000円、配車してくれて乗り捨てだし、調子いいし、ピンクでかわいいし? 文句なし。 まずは練習を兼ねて、この日2度目の朝ご飯を食べに豆腐屋さんへ。ゆし豆腐定食です。私には別に珍しくもないけど、まあ、運転の練習だから。カーナビを使うのも初めてで、「コースを外れました。リロードします。」と言われつつも、なんとか使い方をおぼえました。 とにかく、石垣島1周を目指します。島のあちこちに展望台があって、美しい海の色を楽しめるはずなんだけど、時々は雨も降る風の強い日でしたから、どこへ行っても灰色の空と海が続くだけ。そのなかでも、さすがに川平湾はきれいでした。グラスボートには乗らなかったよ。波も風も強いし、混んでいるし、高くてすぐに終わるし。こんな日は海底の砂も舞い上がって、海水も濁ってしまいます。半周したあたりでお昼。なんとかグランプリ優勝の牛そば。ごくごく普通の食堂なんだけど、平日なのに行列ができます。牛は、モツも皮も使って、たっぷりと煮込んでありました。野菜もたっぷりで、ははあ、牛汁というのはこのことなんだな、と納得。 島の最北端、平久保埼灯台を目指します。王府時代には、外国船の往来を那覇へ告げるのろし台になっていたそうです。のろし台は、久米島にもありましたっけ。風が、強い。寒くて、一歩一歩足を踏みしめないと前に進めない。そういえばニュージーランドでも、こんなふうにしてペンギンやシーライオンを見に行ったんだった、アルバトロスもそうだっ…

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