白保・さんご村

最終日、空港へ向かうバスを途中下車してさんご村へ。WWF(世界自然保護基金)の施設です。地元の人々による日曜市で、三線と踊りのライブも開催され、結構な人手でした。空港から車で5分の、この白保という集落を散歩していました。北半球一といわれる青サンゴの生息地です。もともとは農村で、人々は農作業の傍らイノー(サンゴ礁内側の浅瀬)で魚や貝、海草などの海の恵みをとっていました。潮の様子を見ていれば、網をもって海に入るだけでよかったそうです。まさに「魚湧く海」です。船で漁をする技術を持った人たちがやってきたのは戦後のことらしいです。展示の内容を見ていると、イノーの豊かさが伝わってきます。海岸から見るだけでも、広大なイノー。白い波が立っているところがサンゴ礁、その内側がイノー。この風景が約10キロ続きます。けれどもこれを巨大な汚水貯水場だと言った人もいます。生活排水や農業排水が流れ込むばかりで、外海へと出ていかない。国が国策として農業のための土地を整備し、土が海に流れ込むから。ここに、大きなリゾートホテルを建てる計画があるそうです。地元の人々は反対運動を行っています。理由は、この地の自然に対して、過剰な負荷がかかること、静かで穏やかな生活が脅かされること等々。わかる気がする。名古屋にいたら、知識としてわかるだけだったと思うけど、久米島にいるから、静かで穏やかな生活というものが、わかる。それが嫌で出ていく人も多いんだけど。ないものねだりは、どこででもおきる。

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