続・成年会で観月会

曜日に関わらず毎月20日と決まっている宇江城の成年会ですが、週末が中秋の名月と重なったこともあり、今年は9月13日の金曜日に引っ越しです。いつもは屋内で開かれる飲み会も、今日は外です。家族連れでどうぞ、はまだまだ認知されていないようで、子どもたちは数人来ていましたが、女性は残念ながら私だけでした。 時折雲間から月ものぞき、本物の観月会となりました。観月会と名のつく飲み会は多いけれど、この夜のような本物の会は少ないそうです。会の途中では、私と夫のことも披露され、夫はもういいかげんに酔っぱらっていてしどろもどろでしたが、校長先生もあいさつ、私自身もあいさつしました。 参加している人たちと、いろいろな話ができました。瀬戸大橋をかける工事に参加した人は、3.7ミリのこだわりについて語っていました。大阪で麻薬Gメン? を退職して島に戻ってきた人とは、英語で話をしました。英語を話す機会がない、と嘆いていらっしゃったので。仕事柄か、ちょっと固いけど、お上手でしたよ。この人、三線も弾く人なんだけど、歌声サークル? も主催していて、比屋定でもやりたいな、ピアノを弾いてもらえますか、みたいな話になって、私からも、子どもたちの二部合唱に参加してもらえないかと打診しておきました。都会で暮らしていたものから見た、農業に培われたしまんちゅの気性、そこから生まれる島での暮らしやすさ等、視点が同じだからか、話が弾みました。 私は夫の配偶者として村人生活を始めるわけですが、それだけではなく、1人の個性ある人間としてここで受け…

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三線おちこぼれ

三線の先生が、私を含めて生徒3人で合奏する機会を設けてくださいました。古典の曲については、私がいちばん弾けなかった・・・ バーデハウスでなぜか知らないおじいに声をかけられました。「三線は続けていますか」って。誰だろう。どこかで話をしたことがある人なのかな。難しくてできなくて、ちょっといやになったと正直に言ったら、「本(楽譜)は読めるんでしょ? けいこをたくさんしたものが勝ちですよ。」と言われました。その通りです。それしかない。 ゆんたくでおじいに、体を動かして弾いている、と笑われました。三線は上体を立てて直立不動で弾くものだって。でもさ、体中でリズムを感じて、リズムがなければ自分で作り出して、というのが私のなじんだ音楽のスタイル。ピアノを弾くときだってそうだし、ダンスを習うときだって先生は音のない所でも動きで音を奏でなさいって言っていたし。あーあ、この島での数少ない不満、それはダンスを教えてもらって踊る場所がない、ということです。残念ながら、1人で楽しむほどの技量はない・・・ 話がずれました。三線ができない話に戻ります。学区にある「仲里節」の歌碑。タチジャミ(立神)公園の駐車場にあります。このたった4行の詞が、途中で延々と引き延ばされて1番から4番までの歌詞になります。漢字で表現するとどうってこともないけれど、ちきばなかさとぅや、はなぬむとぅてぃむぬぅ、さちじらばちゅうぃだ・・・と琉球語で歌うのですから、文字の歌詞とは別物のようになります。なんといっても、「くゎ」や「ゐ」も「ヰ」もでてくるか…

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総会のお知らせ

新緑の頃、製糖期も終わりキビの手入れで大変忙しい時期でありますが、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。さて本部落では下記の日程で部落総会を開催します。つきましてはご出席致しますよう(ママ)ご案内申し上げます。という連絡が来ました。「キビ(サトウキビのことです)の手入れ」というところが、いかにも久米島、比屋定らしくて気に入っています。キビの刈り取り・製糖工場への搬入が終わったのに忙しいというのは、勤勉な人はキビの春植え(1年で収穫できる)で忙しく、普通の人は夏植えの準備(収穫までに1年半かかる)に忙しいということです。 それにしても、ここの人たちは、集落ではなく、部落という言葉を日常的に使うのですね。私のこれまでの生活では、部落=被差別部落ということで禁句でしたが。これからは、このブログでも部落の語を使うことにします。みんなが使っているのに使わないのは、意識しすぎているようでかえって具合が悪いというものです。午後3時スタートで会費無料というと、お酒は出ないのかな。まあどのみち私は名古屋に戻るので出られないのですが。 総会といえば、日曜の朝に突然電話がかかってきて、豚汁があるから隣の集落、ちがった、部落の宇江城公民館へ鍋を持って来いだって。もちろん行きましたよ。土曜の夜に成人会総会があって、大鍋1杯の豚汁を用意したのですが、会がずいぶん荒れたらしく、大量に残ってしまったんですって。なぜ荒れたかというと、参加者の1人が暴れ出したらしいんです。暴れ出したのにはちゃんと理由があって…

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ゆんたく日和

・・・というものがあるのかないのか知らないけれど、とにかく雨さえ降らなければ実に気持ちのいい季節なので、比屋定や宇江城の面々は、夕方になるといそいそそわそわとゆんたくを始めるようです。こういうしゃべり飲みは、普通は屋外でやることになっているのですが、中には家の中で1人、隠れゆんたくをしている人も多いみたいです。 久米島にやってきてほぼ1年、なぜだか知らぬうちにゆんたくに参加し、そのたびに地域の人々のゴシップに詳しくなっていく私って、いったいなんなのさ。4月に戻ってきてから、週1回のペースです。Mさんのうちの冷蔵庫にはね、私が好きだって言ったから、ワインまで入っているようになったんだよ。いつ来てもいいようにってことか?どうせなら赤より白にしてほしいんだけど、そこまで言うのも図々しい。かといって自分で持っていくのも、また来るよーと言っているみたいで気が重いし。 ウナギがあるよって煮てくれたんだけど、なんだかとても太い。よくよく聞くと、海のウナギ、つまりはウツボのことだった。食わず嫌いで、手を出せませんでしたが。 仕事辞めた後も、ここに住んだらどうか、裏のうち、空いているよ、2000坪ほどあるけど、そんなに土地はいらないでしょ、家だけだったら200万で買えるさ、トイレは和式だから直した方がいいね、と話だけがどんどん進んでいく…こわっ。でもね、本当に大きくていいおうちなんです。 別のグループとは、この空き地でゆんたくしました。名古屋から戻ったその日の夕方。ゆんたくは食べ物が少ないのが欠点だけど、こ…

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比屋定三線デビュー!! (ゆんたく編)

宇江城集会場で開かれた、PTA主催の転任教職員送別会。図々しいにもほどがある三線デビュー演奏編の続きです。 今回は、全教職員に対して教頭からこんな指令が出ていました。「先生たちだけで固まっていることが多いから、 なかなか声をかけて話をすることができない。 ぜひ先生たちの方から輪に入って来てほしい。」というわけで、三線もだけど、おしゃべりも頑張りました。地元の人は、自分たちで話題もそう出してこないから、こちらから振って。たとえば、海人食堂へ行ってきたよ、とか、スカイラインに乗っている人でしょ、私もあれの前の方に乗っていたんだけどね…とか。 三線を弾いた後では、無理にしゃべらなくても、向こうからばんばんしゃべってくれるので大丈夫。三線はだれに習っているか、自分の三線か等々。三線は、島の文化協会が貸し出しをしてくれるそうなのです。そういえば、先生のお弟子さんにもそれらしいのを使っている人がいたっけ。だから、新垣さんに作ってもらったというとまた驚かれます。 おばあたちのグループへはいりこんで、ロミオとジュリエット比屋定版の話を聞こうとしたのですが、一笑に付されてしまいました。だれにそんな話を聞いたの? Mさん? おかしなことを言うわねえ、私も比屋定から宇江城へ嫁いだけど、べつにお金持ちってこともなかったよ、比屋定でも宇江城でも、お金持ちはお金持ち、そうでない人もいるってだけのことさ、でも、宇江城から比屋定に嫁いだ人は知らないなあ…いないなあ… まあ、男と女では視点も違うからね。でも、運動会をめぐる…

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宇江城集会所で県民投票

投票日の2週間ほど前から、毎日のように防災無線で「不在者投票のお知らせ」が流れています。バーデハウスには、「辺野古県民投票の会」が作った立派なガイドブックが置かれていました。久米島では、住民投票に反対なんて言う話もなかったし。でもきっと、投票日当日はともかく、他の都道府県ではさほどの話題にもなっていないのではないでしょうか。私も愛知県知事選の結果は、テレビのテロップで知りましたが、知事選があることすら知りませんでしたから。行ってきました。5か月前の県知事選の時には、投票日を待ちきれず不在者投票をしたのですが、今回は地元の投票所、宇江城集会場(公民館)へ行ってきました。ちょっとしゃれた感じの建物です。10年ほど前にできたそうです。舞台つきの大ホールのほか、台所や和室もあります。放課後にはこの庭で、子どもたちが集まって遊んでいます。 久米島にはあちこちに集会場がありますが、アメリカ世の時に米軍の高等弁務官事務所によって建てられました。飾ってあった写真(右)がその時の建物でしょう。そして左側は戦争前の、学校にも幼稚園にもなったという建物です。瓦屋根の立派な建物だったのですね。あいにくの小雨で、午前11時の投票率は7パーセント、不在者投票は20パーセント。宇江城の投票所も静かすぎてさびしい感じでした。何にしても、辺野古の海の埋め立てに賛成か反対かの2択から、どちらでもないを加えた3択にして、ようやくこぎつけた全市町村参加の住民投票です。示された民意が生かされますように。

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