島くとぅば(言葉)の優しさに包まれて

最近、「ゆたむに」という言葉を知りました。独り言という意味だそうです。「ゆた」は奄美・沖縄地方のシャーマンのことです。神の憑代として語る時の様子が独り言を言っているみたいということのようです。「朝比奈さん、またゆたむにしてる。」というふうに使います。1人暮らしだと、ゆたむにすることが増えるみたい。 体調を崩して、三線のおけいこを休みました。その連絡をしたら、三線の先生が心配してくれました。標準語の混じった島言葉だから、私には理解はできても再現はできないんだけれど、先生の言葉がとても柔らかで優しくて、心細い時だっただけに身に沁みました。学校の先生たちの話し方もそうです。声は小さめのうえ、語尾が「しましょうね」「あげましょうね」ですから。それからやたらと「大丈夫ですか」と聞かれます。私ってそんなに不安がられているのかなあと思っていましたが、軽い確認の意味でつかわれるらしい。もっとくだけた言い方だと「大丈夫ね?」となります。聞き返したりするときには「なにね?」となります。? はつけましたが、語尾が上がるわけではありません。むしろ下がるくらいです。好きだな、こういうやりとり。 もちろん優しいばかりじゃないんだけどね。「食べれ」「見れ」「投げれ」というふうに、動詞の命令形がe段でおわるんですよ。「やらす」「させる」などの使役の表現も、強すぎて怖いくらい。実際には「やってもらおう」「してもらおう」くらいの程度の強さのようですが。優しい言い方はすぐに身に付いて私も使えるようになったけど、命令と使役につい…

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とても食べきれないさ!

人が寄ると、野菜も集まる。ピリッとからくておいしい島ラッキョウ。ここから食べられるようにするまでが、手間がかかって大変なんだけどね。おいしいから、がんばれるよ。 唐辛子かと思うくらいからいからね、と何度も念を押されたししとう。食べてみなくちゃあ、分からないさ。セロリ、持ち帰り放題。山里ゆんたくに150円で売っているのを見かけたんだけど、すごく買いたかったんだけど、あまりにも大きな株で、食べきる自信がなく、買えなかった。だから、うれしい。サラダではとても食べきれないし、スープにしよっかな。 以前、魚も肉も野菜もたっぷりくれたHTさんのおうちに、かぼちゃの煮物を届けました。だってね、それくらいのことしか、私にはできないじゃないですか。家をたずねたら、この秋カジマヤーを祝うというおばあちゃん(つまり、数えで97歳)が出てきて、初めは何のことかわからなかったみたいですが、お礼だと理解した途端、「まあそんなこと、あたりまえですのに」と、かえって申し訳なさそうでした。そういえばHKさんも、「あれ、カボチャがもう1つなっていたと思ったんだけどな、まあ誰かがとっていったんだろ。」と、食べ頃の大きなカボチャがなくなったことを、特に気にもしないという風でしたっけ。これがこの島の流儀なんだね。 HKさんにもらった骨付き豚肉、ローズマリーと白ワインで、オーブンがなくてもとてもおいしく焼けました。だけどなにせ量が多くて、とても私には食べきれそうにない。かといって、焼き立てほやほや、いい匂いを漂わせている肉をこのま…

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週末お花見会

花見は花見でも、桜じゃないよ。ヒスイカズラです。フィリピン原産の花だそうですが、日本ではもっぱら植物園で愛でる珍しい花です。花の色は、文字通りの翡翠色。1つ1つの花はこんな感じ、確かにマメ科の植物ですね。場所は個人宅のお庭ですが、広くて立派で、ガーデンパーティーでもなんでもOKです。今年来た校長先生は園芸が趣味、そんなところから学校の職員が招待されたのだと思います。 7時半過ぎ、暗くなったころを見計らってライトアップ、昼間とはまた違った趣の花の下で、飲んだり食べたりしゃべったり。 1人1品の持ち寄りホームパーティー(これもバヌアツの時みたいでうれしい)、当初は土曜の夜の予定だったので、朝からシチューか何か作ればいいかと思っていましたが、花の見頃が過ぎてしまうということで、急遽金曜の夜に。そこで先日いただいた大量の野菜を使ってちゃちゃっとできるものをネットで探す。ニンジンをピラーで削って、オリーブオイルにからめ、さっと炒めてパパッと塩を振るだけ。そして、とりたてのシークワーサーを搾ります。素材がいいから、ニンジンの甘味がしっかり出て、おいしい。冷めてもおいしいのは確認ずみ。これでニンジン5,6本分かな。こちらの人は、ニンジンの料理といえばしりしり(炒め煮)くらいなので、珍しさもあって、女の人たちがサラダみたいだと喜んでくれました。あとは簡単コンソメにんじんご飯。食べやすいように、おにぎりにしました。削ったニンジンを入れて炊いただけ。飾りの緑はミントの葉、宿舎の駐車場にうじゃうじゃ生えてい…

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もあいって、知っていますか?

模合、私は、どこで覚えたものか、名前と大体の意味くらいは知っていました。本土でも無尽とか、似たようなものはあったけど、つとに消滅済み、昔の話だと思っていましたが、庶民のための手軽な金融として、沖縄では現役です。まあ簡単に言えば、毎月1万円ずつメンバーがお金を持ち寄り、順番に(または急にお金が必要になった人が)1人がそれをとる。12人ですれば、1年に一回、無利子で12万円がまとまって手に入るというわけです。まあ現在では、お金の調達よりも懇親の方が目的のようです。お金が絡むことですから、どんなメンバーでやるかが重要で、たまたま私が連れて行かれたのは、昭和32年生まれの人たちの模合でした。基本は比屋定小学校の同級生ですが、島の32年生ならだれでもOKということらしい。出たり入ったりで、都合8人くらいかな。みなさん、とても楽しそうでした。本土では犬猿の仲と言うのがあるじゃないですか。こちらでは、犬と猫の間柄というのがあるらしい。酒を飲んで言い合いになっても、仲直りできる仲ということのようです。メンバーには町会議員もいて、11月の選挙の話なんかも聞いておもしろかったけど、それはまた今度。 この模合に入らないかと誘っていただきました。それはそれで光栄なんだけど、私は34年生だしね、なによりも何を話しているかが半分もわからないっていうのは、かなり苦痛なので、遠慮しようと思います。それに島時間なのか、長い。なんといってもオーナーのお店だから、閉店時間おかまいなしだしね。 おまけ その1。模合のメンバーの1人が…

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魚尽くしのその後

HKさんにもらった魚、とても1人では食べきれないから、近くに住んでいる同僚たちに配りました。正しくは配ってもらいました、だけど。隣室のHさんが切り分けて配ってくれたので。私では、そして私の包丁では、切り分けることすらできないから。それなのにみなさんに喜んでもらって、ありがとう、おいしかった、うれしかったの嵐で、実際逆の立場で私がもらったとしても、それはむちゃくちゃうれしいと思うけど、だって通常のルートではなくて、この地に住んでいる地縁でやってきた魚だもの、なんだか私ばっかりお礼を言われて、HKさんに申し訳ないよ。まあHKさんは、人に何かをしてあげることが好きなタイプの人なのでしょう。去年の夏、学校へも牛の堆肥をたくさんくれたし。 ちなみに魚をもらった人は、みな口をそろえて「刺身と煮つけにして食べた」と言うんですよ。それで私も、ネットでレシピを探して、もやしとハンダマーとコーレグースで煮つけにしてみました。刺身では食べられないような量も、さらっと食べてしまいましたとさ。ツナステーキという話は全く出なかったんだけど、私は久米島産バジルソースでやってみるつもり。 HKさんの本業は、酪農です。仔牛を育てて大きくして売る。HKさんの牛舎をのぞいてきました。夕方だったので、暗くてはっきりしない写真ですが、仔牛(生後1か月)もいました。あとで聞いた話なんだけど、この仔牛の母親は死んでしまったんだと。だからHKさんは2週間の間、この仔牛に哺乳瓶でミルクを飲ませていたんだって。この母牛の子どもも、出産で引っ張り…

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スリランカで私が食べたもの

旅先ではあまりがつがつ食べないようにしています。その方が体調もいいし。といっても、それでもいろいろ食べてはいるので、並べてみますね。 スリランカですから、やはり、カレーです。スリランカで、初めて食べたカレー。村のお店で、無難なところで、ベジタブル・カレーを注文してみました。確か500円足らずだったんだけど、なんと4種類のカレーがやってきました。左から、ルパとかいう、キュウリのようなナスのような野菜のカレー、大根のカレー、大豆のカレー、いちばん右は日本でもおなじみ、ダール(豆)のカレー。辛くなかったよ。しいていえば、大根がピリッとしていたくらいかな。なお、瓶に入ってどてっと出てきたのはアボガドのジュースです。次はスリランカ最後の王朝の都、キャンディのカフェで食べたカレー。フィッシュカレーは辛いからチキンにしなさいね、と言われて頼んだんだけど、私には十二分にからかったです。右下のお皿に乗っているのがチキンです。黄色いお米です。食べ方は、お店の人が教えてくれました。お皿に敷いたバナナの葉の上に、とにかく全部ぶちまける。そして、超大型のポテトチップのようなみーものをくだいてかける。(私の場合、どうも細かくくだきすぎたらしい。)あとは、とにかく混ぜながら食べる。からかったけど、おいしい。首都コロンボの海鮮レストランで。コッティという名前の料理でした。目玉焼きの上にのっているのはイイダコです。スリランカの人もタコを食べるんだって。目玉焼きの下は、野菜や魚の切り身をカレーパウダーで炒めたものです。カレー味だか…

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