久米島の産業祭り、将来編

産業祭りのいろいろな展示から。 久米島にも、小型電気自動車コムスがあったんですね。町役場のものだそうです。5台もあるそうですが、これまで見たことありませんでした。言われてみれば、久米島マラソンの時に広報の人が乗っていたけれど、これは実用というよりは、ショーアップとして使っていたんじゃないかな。なにせ50m先へ行くにも車に乗る土地柄で、環境への負荷なんていう考えはあまりないと思われます。地球温暖化と赤土の流入で、島のイノー(サンゴ礁の内側)のサンゴはほとんど白化してしまったというのに。 大人の社会見学コーナーもありました。「太陽と海と風の力でくらす島」、なんて魅力的なキャッチフレーズでしょう。深層海洋水温度差発電の実験模型。実際の施設も見学したことがあるのですが、その時は分かったような分からないような・・・でした。今回は2度目だし、模型で全体像が把握できるので、よくわかりました。現在の5倍の発電ができる施設を海上に建設するそうです。施設というより、船なのだそうです。 地産地消、自己完結型エネルギーモデル、離島型という見出しにひかれてこの記事を読んでいたら、担当の人に声をかけられ、丁寧に説明してくれたり、質問に答えたりしてくれました。にわか町民で、なんの権限もない私に親切にしてもしょうがないと、申し訳なく思ったのですが、まあこのブログで紹介するということで、よしとしてもらえるかな。 離島と観光と環境は切り離せません。島の発展のためには、産業としての観光は必要不可欠だし、観光客が増えれば環境には…

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「久米島の人と自然」

島の図書室で見つけた「久米島の人と自然」という本を読んでいます。2009年から2012年にかけて行われた「久米島応援プロジェクト」の成果と課題をまとめた本です。「久米島応援プロジェクト」というのは、多様な専門性をもつ研究者や実務家が協力して、南西諸島での生物多様性保全モデル活動の展開と普及を図るため。南西諸島の中からなぜ久米島が選ばれたかというと、久米島は小さい面積なのに、その成り立ち(昔は中国大陸と陸続きだった、火山帯、サンゴ礁など)ゆえに生物の多様性が高く、固有種や絶滅危惧種も存在しているから。 いちばんの問題は、サトウキビ畑からの赤土の流出による環境汚染(7/7「赤土から海を守る」)。その現状や問題点、対策がくわしく書かれていました。 いちばん心を打たれたのは次の部分です。私も、このように願ってやみません。というか、願わない人はいないでしょう。「球美(くみ)島と呼ばれた久米島は稲作の水田が広がる美しい風景がありましたが、 その風景を取り戻そうという試みがあります。 島で昔からの伝統である稲作は、水や土を留める栽培方法です。 サトウキビ畑を赤土流出の心配の少ない、かつての棚田に戻すことによって、 将来的に、島の高台から望む棚田とその向こうに広がるサンゴ礁の海の大変美しい風景が 観光客を呼ぶかもしれません。 さらに、ここで採れたもち米や、久米島産のベニイモなどを使った地元料理が味わえる、 ステキな農家レストランやカフェができれば、個性的な地域産業として、 話題になるだけでなく雇用創出にも貢献…

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比屋定のシーサーたち

集落を散歩していると、いろんなシーサーに出会います。シーサーというのは、魔除けです。獅子のことかな。設置場所によってわけると2種類、門柱の上か屋根の上、です。門柱の上に置かれているのは、陶製が多いかな。対になっています。シーサーの後ろの木がフクギ。屋敷を強い風から守る防風林です。美らフクギ、と呼ばれています。美らは、ちゅらと読みます。ただ、家によっては不思議な向きで置いてあることがあります。門柱が道の方ではなく、うちの方でもなく、互いに向き合っていると言った感じでしょうか。当然上にのっているシーサーも向き合うことになる。一対のシーサーとしては、その方が自然かな。門柱にはってある表札も、シーサーにならって内側を向いています。屋根の上に置いてあるものは、対よりも単独が多いみたい。陶製はなく、赤土の焼き物です。 石敢當も、赤瓦を白い漆喰で塗りかためた古民家も、民家を囲むフクギの防風林も花々も、鳥たちも、ぜんぶひっくるめて、こういう、その土地の味って、いいな。本当にここ比屋定は、沖縄とも他の離島とも、久米島の他の場所とも違う。よくもまあ、こんな特別な場所にするりとはいりこんだものだ、と思います。3か月を過ごしてみて、ここでの時間をますます大切にしたいと思うようになりました。

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除湿機を使ってみた

これもアマゾンでお買い物、です。除湿機って、これまで使ったこともなかったので、使い方もその良さもわからずにいたのですが、隣近所の住人はみんな愛用しているようで、必需品だと言われました。中には「1日に10リットルもたまって、満水になって電源が切れる」と言う人も。またクリーニング屋さんに、「比屋定に住んでいるのなら、かびないように預かっておいてあげる」と言われた人も。さらに「畳や服にまでカビがはえてひどい目にあった」と言う人も。「カビがこわいから、留守中もクーラーと除湿機をつけっぱなしにする」と言う人も。そんなことしているから、1か月の電気代が1万円になるんだ!私なんて、2400円だった・・・といっても、まだクーラーを使う前だったけど。みんなの話を聞いているうちに、そういえばバヌアツでもカビには気をつけるようにいわれていたっけ、と思い出し、効能のほどは半信半疑ながらも除湿機を購入したわけです。 使ってみるとこれが、悪くないです。部屋を閉め切って使わないといけないし室温が多少上がるから、外出中だけ使っています。梅雨が明けて、からっと暑い日でも、帰って来て見ると、1リットル~2リットルくらいは水が溜まっています。どれだけたまったか、ぱっと見てわかるタイプの機器を選んでよかった。畳の感触がさらっとして気持ちがいい。洗濯物も小気味よく乾く。いつか戻るときは、名古屋へ持ち帰ってもいいかなと思います。 こちらの写真は、矯正展でのお買い物です。刑務所で受刑者たちが技術を身に付けるべく制作したものです。沖縄だけで…

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赤土から海を守る

50年に1度という記録的な大雨のせいで、いろいろと考えさせられることが起こりました。名古屋に住んでいたら「土砂崩れ? 大変だなあ」で終わっていたことが、突然目の前に降りかかったわけですから。家から徒歩3分のところが「通行止め」ですから。たとえば土砂崩れの翌日は町営バスが止まってしまったから、朝中学校の先生たちが比屋定までやってきて、生徒たちを1人1人学校車に乗せていました。私の車もブレーキがキーキーいっています。車屋さんに電話したら、あっさりと「大雨が降ると、そんなもんですよ。からっと晴れて乾くと直るから」だって。 写真は、久米島町役場のホームページより。大雨が降ると赤土が流されてしまいます。きのう三線のおけいこで山を下りたのですが、周回道路のあちこちを流された赤土が覆っていて、スリップしかねない状態で、消防署からポンプ車が出て道を洗い流していました。塀が根こそぎ倒れたり、斜面からは大小さまざまな石がころがり落ちていました。乗り上げたらえらいことです。 赤土は海へ流れ込み、生き物や環境に大きなダメージを与えます。これでも、以前よりはうんとましになったそうですが。美しい海を作ったのも自然、それを汚すのも自然の驚異、というわけですか。 この週末は、大雨と台風の合間です。次の台風8号がやってきます。火曜日あたりにはまた暴風圏入りです。

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出た!大雨警報!

台風も過ぎ去ってほっとしたのもつかの間、7月3日午前10時過ぎに久米島地方には大雨警報が発令されました。土砂災害・浸水害の両方です。50年に一度の記録的な大雨だそうです。台風7号の置き土産です。実際比屋定の近くで大規模な土砂崩れが起きて、県道(これがなかったら比屋定には住めないというくらい、重要な道路)も、通行止めとなってしまいました。この県道は幸い周回道路なので迂回路はありますが、雨は当分続くようなので、更なる土砂崩れが心配です。比屋定の集落が2か所の土砂崩れにはさまれたら、もう陸の孤島です。そりゃそうだよね。限りなく熱帯に近い亜熱帯のジャングルを切り開いて、私たちは暮らしているのだから。復旧は未定、というのもなんとも不安です。学校でも、一時停電(漏水?)しました。 比屋定で問題になるのはなんといっても土砂崩れですが、テレビでローカルニュースを見ていたら、南側の海岸地域では浸水の被害もひどいようでした。銀行に浸水したら、ATMも使えなくなってしまう。これはバヌアツでの経験が役に立って、台風の前に現金を下ろしてきたから大丈夫だけど。 こういう大雨になった時、もっともっと困ることがあります。それは久米島(もしくは離島)ならではの問題です。赤土の流出。これについてはそのうちにまた書きます。 写真はうちの非常食です。まず、スパム。こちらでは単に「ポーク」と言っています。アメリカ製、デンマーク製、その他いろんなメーカーのものがあります。名古屋では食べたこともなかったけど、沖縄ではとてもポピュラーです…

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